HSBCの歴史

HSBCは、「国際的なニーズに対応する地方銀行」という発想から生まれました。

設立メンバーである香港上海銀行(The Hongkong and Shanghai Banking Corporation Limited)から名付けられたHSBCは、ヨーロッパ、インド、中国間で拡大する取引の資金調達を支援するために1865年に設立されました。

当行設立の発案者はスコットランド国籍のトーマス・サザーランドです。彼は当時、ペニンシュラ・オリエンタル汽船会社に在籍していました。彼は香港と中国沿岸に地方金融機関に対する大きな需要があることに気付きました。彼の尽力により、1865年3月に香港に銀行が設立され、1ヶ月後には上海支店が設立されました。

設立から間もなく、顧客へのサービス拡大のために支店が次々に開設されました。貿易金融は、当初からこの銀行の地方および国際業務の強みであり、歴史を通じて得意分野として認識されています。19世紀の終わりまでに、当行はアジア最大の金融機関に成長しました。

20世紀に入り、国際紛争や1930年代の大恐慌など、さまざまな困難や変化に直面しました。20世紀の終わりには、成長、買収、多様化によって、HSBCは大手地方銀行から世界有数の金融グループへと変貌を遂げました。

HSBCは、1991年に持株会社のHSBCホールディングスplcを設立し、1992年にはミッドランド銀行を完全に傘下に収めました。その後、HSBCは本拠地をロンドンに移しました。

1998年11月、HSBCは統合ブランドの導入を発表し、世界中の顧客、株主、従業員によるHSBCの認識を強化するために、すべての事業でHSBCと六角形のシンボルを使用することになりました。

HSBCの社風は、その経験によって作り上げられたものです。HSBCは、革命、経済危機、新たなテクノロジーなど、あらゆる変化を経験し、その変化に適合して生き抜いてきました。だからこそ、21世紀の課題も克服できるはずです。

さらに詳細なHSBCの歴史   については、HSBCグループのウェブサイト でご覧いただけます。英語のみでのご提供です。

HSBCは、変革、経済危機、新たなテクノロジーなど、あらゆる変化を経験し、適合することにより存続してきました

1865年
 
2023年

香港の港、中国人のアーティスト、1860年代初頭

福州のスタッフ、中国、1887年

トーマス・ジャクソンの肖像、1890年頃

中国の鉄道債、1907年

軍服姿のスタッフ、第一次世界大戦

香港の本社、1965年

HSBCの従業員だったマックス・ヘイムスによる捕虜収容所の日記、1943年

香港の縫製工場、1950年頃

ペルシアの紙幣、20世紀初頭

英国の現金自動取扱機、1970年頃

HSBCのオフィス、ニューヨーク、1999年

HSBCのライオン像、ロンドン、現在

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香港上海銀行(The Hongkong and Shanghai Banking Corporation Limited)は、1865年3月3日に香港で設立され、1ヶ月後には上海支店が開設されました。 スコットランドの銀行の原則に従って、現地に設立された初の銀行でした。

1875年までにHSBCは、アジア、欧州、北米の7ヶ国に支店を展開していました。 HSBCは、中国の紅茶と絹、インドの綿花とジュート、フィリピンの砂糖、ベトナムの米と絹の輸出に対する融資を手掛けていました。

1900年までにトーマス・ジャクソン頭取のもとに力強い成長を果たした当行は、16ヶ国に進出し、世界中の貿易金融に携わりました。 金地金、為替、商業銀行は、HSBCの事業における重要な業務でした。

20世紀初頭、HSBCは、アジアで事業範囲を拡大しました。 鉄道建設などの近代化およびインフラ・プロジェクトの資金を調達する国家に対して、貸出を行っていました。

第一次世界大戦が勃発し、多数の事業が機能不全に陥り混乱しました。 1920年までには、アジアは新しい産業が発展し天然ゴムや錫などのコモディティーの貿易が盛んになり、再び繁栄し始めました。

1930年代には、多くの市場が景気後退と混乱に陥りました。そのような環境下、HSBCは世界最高の銀行を造るため、パーマー&ターナー設計事務所に香港の新本社の設計を依頼しました。 当時最先端のアールデコ調の建物は、1935年に開設されました。

HSBCは、第二次世界大戦中に極めて厳しい状況に直面しました。アジアのスタッフは、逆境に勇敢に立ち向かいましたが、その多くは戦争捕虜になってしまいました。通常営業を継続できたのは、ロンドン、インド、および米国支店のみでした。

終戦後、HSBCは、香港経済の再建に重要な役割を果たしました。 既存の製造業者から香港への新規参入者まで、事業成長を支援しました。

1970年代までには、当行は、買収を通じて事業拡大を果たしました。 HSBCは、1959年にマーカンタイル銀行とブリティッシュ・バンク・オブ・ミドルイーストを買収しました。 1972年、商業銀行部門を設立して、サービスの範囲を拡大しました。

1980年代にHSBCは、米国のマリーン・ミッドランド銀行を買収しました。 HSBCホールディングスplcが新規に設立され、1992年、英国のミッドラン銀行に対して買収を申し入れました。 買収完了後、HSBCは本社をロンドンに移転しました。

1998年、HSBCはブランドの統一を発表し、すべての事業でHSBCと六角形のロゴを使用することになりました。

「無数の機会を切り開く」。これがHSBCの存在意義です。 当社独自の専門性、能力、幅広い知識や視点を活かし、お客様に無数の機会を提供します。